健康知識

クエン酸にビタミンCって入ってるの?【全く別の物質です】

クエン酸にビタミンCって入ってるの?1

「クエン酸」や「ビタミンC」と聞いてどんなイメージが膨らみますか?

多分、、、

「レモン」「酸っぱい」「よく聞く栄養素」などと思ったかもしれません。

そして中には「クエン酸≒ビタミンC」とお考えの人もいらっしゃるかと思います。

今回はそんな多くの人が勘違いしてしまっている「クエン酸」と「ビタミンC」の関係について記事にしています。

それでは一緒に読み進めていきましょう!

1.クエン酸にビタミンCって入ってるの?

クエン酸にビタミンCって入ってるの?2

前項で例として「クエン酸≒ビタミンC」と書きましたがこれは誤りです。

「クエン酸」と「ビタミンC」は全く別の物質です。

もちろん分子構造レベルでも全く違います。

なので栄養素であるビタミンCを摂ろうとクエン酸を求めても全く摂取した事にはなりません。

次項以降ではそんな「クエン酸」と「ビタミンC」について深掘りしていきたいと思います。

2.そもそもクエン酸とビタミンCって何?

クエン酸にビタミンCって入ってるの?3

「クエン酸」と「ビタミンC」という言葉はよく耳にします。

しかし、実際はどの様な物質なのかまで理解している人は少ないかと思います。

ここではそんな「クエン酸」と「ビタミンC」について解説していきます。

読み進めていくととても重要な栄養素という事が分かって頂けると思います。

2-1.クエン酸って何?

「クエン酸」は酢やレモンなどの柑橘類に含まれる酸味成分です。

昔から疲労回復を促進してくれる物質としてアスリートの間でも重宝されています。

もちろん一般の人も飲んで大丈夫ですよ。

クエン酸はジュースなどの酸味料やpH調整剤、酸化防止剤などとしてよく利用されています。

クエン酸は人間の体内において、摂取した食べ物をエネルギーに変える(代謝)ために欠かせない成分です。

なので、もしクエン酸がなければエネルギーが枯渇してしまいます。

そして不定愁訴が身体に現われてしまいます。。

(*1)不定愁訴:原因不明の身体の不調で症状は多岐に渡ります。身体のSOS信号と考えて下さい。

2-1-1.クエン酸を摂る事でのメリットについて

やはり最大のメリットは「疲労回復」です。

様々な疲労は「酸化ストレス」が発生する事で起きています。
下記に主な要因について3つ程、挙げておきます。

  • 職場等でのストレスからくる「精神的疲労」
  • 過度な運動からくる「肉体的疲労」
  • 酸化物摂取(*2)による「社会毒疲労」

これらの酸化ストレスによって細胞がダメージを受けた際に疲労が生じます。

疲労を回復させるには、ダメージを受けた細胞を修復することが必要です。

このダメージを修復するために「クエン酸」が大きな役割を果たす事となっています。

疲労の回復以外にも、、、

  • 血液をサラサラにする効果
  • 低血圧を予防する効果
  • 動脈硬化を予防する効果
  • ミネラルの吸収促進

などなど‥。

様々な健康効果があるという事が分かっています!

是非、これを機会に「健康生活」を始めてみてはいかがでしょう?

(*2)酸化物の摂取:紫外線、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤などの摂取

2-1-2.クエン酸の摂取量について

世界保健機関(WHO)ではクエン酸の摂取上限について規定されていません。

日本においてもクエン酸に対して特に使用制限は規定されていません。

クエン酸は水溶性なので大量に飲まない限り、副作用の心配はありません。

クエン酸の標準摂取量は1日5~15g(小さじ1~3杯分)と言われていますが。

疲労回復や血液サラサラの効果を発揮するためには1日15gを摂取することが望ましいとされています。

摂取頻度に関しては、毎日摂取することをおすすめします。

摂取タイミングについては、寝る前を含めて1日3〜4回程度に分けて摂ると良いとされています。

健栄製薬 HPより
クエン酸の摂取量について

2-2.ビタミンCって何?

ビタミンCは水溶性ビタミンの1つです。

16世紀から18世紀にかけての大航海時代に船乗り達の間で「壊血病」が流行していました。

当時、船上では新鮮な野菜や果物の摂取が極端に少なかったため流行しました。

そのため「壊血病」を予防する成分として、オレンジ果汁から「ビタミンC」が発見されました。

意外かもしれませんが「ビタミンC不足」が原因で「壊血病」になるのは人間と一部の動物に限られます。

なぜなら多くの哺乳類は体内でブドウ糖からビタミンCを合成することができます。

しかし、人間には合成に必要な酵素がなくビタミンCを合成できないため、食事からビタミンCを摂取しなければなりません。

聞き慣れているだけに見落としがちな点なので注意して下さい!

2-2-1.ビタミンCを摂る事でのメリットについて

「ビタミンC」最大のメリットはなんといっても「抗酸化作用」です!

「抗酸化作用」を簡単に言うと「私達の身体の酸化を防いでくれる」という事です。

私達の身体の細胞は、呼吸で体内に取り込んだ酸素を利用して生命活動を行っています。

しかし、その生命活動を行う過程で取り込んだ酸素が酸化・還元されます。

その際に、「活性酸素」が常に生じます。

活性酸素は病原菌の殺菌など私達にとって良い働きをします。

ただ、良い事ばかりではなくて身体の構成成分であるタンパク質や脂質なども酸化させてしまいます。

そして、活性酸素は糖尿病や動脈硬化、白内障などなど‥。

多くの老化関連疾患を悪化させてしまいます。

ここで登場するのが「ビタミンC」です!

ビタミンCは発生した活性酸素を素早く取り除いてくれます。

要は、強力な抗酸化物質として働いてくれます。

「抗酸化物質」によってアンチエイジング等の美容効果も発生するので摂らない理由がない栄養素となっています!

2-2-2.ビタミンCの摂取量について

ビタミンCの摂取量に関しては少し複雑なので下記に分かり易くまとめておきます。

  • 通常の食事からの推奨摂取量は100mg/日
  • 通常の食事以外(サプリメント等)からの上限摂取量は1000mg/日

前述しましたが人間はビタミンCを体内で作れません。

なので摂取する必要があります。通常の食事による過剰摂取の報告はないため上限量は規定されていません。

基本は通常の食品からの摂取が好ましいですが現実問題、難しいでしょう。

サプリメント等、通常の食品以外から1,000mg/日以上の量のビタミンCを摂取することは推奨できないとされています。

これらの数値を目安にして摂取してみて下さいね!

公益財団法人 長寿科学振興財団 ビタミンCの働きと1日の摂取量
*年齢別の摂取量についても書かれています。興味があれば是非!

3.まとめ

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今回は「クエン酸」と「ビタミンC」について記事にさせて頂きました。

最初に「クエン酸」と「ビタミンC」は全く別の物質という事を説明させて頂きました。

勘違いするポイントでもあるので注意して下さい!

その次に「クエン酸」「ビタミンC」のメリットなどについても紹介させて頂きました。

哺乳類では珍しく人間は「ビタミンC」を体内で合成する事ができません。

なので摂取する必要があります。
摂取量に関しても記載したので「クエン酸」と合わせて確認して欲しいです。

注意点としては何事もそうですがメリットについては継続的に続けなければ得られません!

たったの数回、実践したからといって簡単に享受することは不可能です。

毎日の生活習慣にとり入れる事で初めてメリットを享受する事が出来ます。

習慣化する事は難しいですが習慣化できた時のメリットは莫大な物となる事は間違いないでしょう!

1度と言わずに習慣化できるまで挑戦して頂きたいです。

「挑戦する」「挑戦しない」はあなたの自由です。

後悔しない人生を選択して下さい!

自分の身体は自分でしか守れません。

健康的で質の高い人生を送って頂きたいです!

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