ファスティングをしたら頭の回転が遅くなったり鈍くなったり「ボーッ」としたりするのではないかと思う人もいるかもしれません。
しかし全くその様な事はありません。
脳には未だ分かっていない事があり多くあり、複雑な器官です。
でもファスティングをしても悪い影響を受ける事はないのです。
(*本文で研究について少し紹介しています。)
今回の記事では未だ分からない事が多い「脳」と「ファスティング」の関係について書いております。
この記事を読み終える頃には「脳」と「ファスティング」の関係について理解が深まります。
また「人間の進化の過程」においてファスティングの優位性について知る事ができます。
では一緒に読み進めていきましょう!
1.ファスティングと「頭がスッキリ」の関係とは??
冒頭で「ファスティングをしても悪い影響を受ける事はない」とお伝えさせて頂きました。
「悪い影響を受ける」どころかファスティングをすると脳の働きが良くなることもあるようだ。
ここで「ようだ」という言葉を付使っているのファスティングが脳に与える影響について正式に行われた研究はまだ存在しないのです。
しかし、これまでに行われた研究について幾つか挙げておきます。
- 24時間後のファスティング後に脳の活動を調査
- 2日間のファスティング後に脳の活動を調査
上記にある2つの研究により「反応速度」「記憶」「気分」その他の一般的な機能がファスティングによって損なわれることはない。
という事が分かりました。
その他にもネズミを使ったファスティングの研究からは「運動」「強調性」「認知機能」「学習機能」「記憶」が改善する事が分かっている。
更に脳の回路が増えたり、新しい神経が発達したりする事も分かっている。
ネズミと人間は違うがファスティングを実践した多くの人が言う事とも一致する。
そう、「ファスティングをすると頭がスッキリする」という事を経験をしている。
2.ファスティングと人間の進化
この「頭がスッキリする」という現象は人間が進化してきた過程を見ると当然な事かもしれません。
食料が少ない時、哺乳類の多くは各器官を小さくして生き延びようとする。
ただし2つだけ例外のものがある。
それは「脳」と「オスの精巣」です。
精巣の大きさが変わらないのは交尾し続けるためである。
では「脳」はどうだろう?
空腹時はどうなるのか想像してみて欲しいです。
自らの生死をかけて食料を見つけるため血眼になるのではないだろうか?
こうなると感覚が鋭くなり集中力も増してきます。
もしここで「栄養不足」で頭が「ボーッ」としたり、眠くなったりしたら食料も得られないので生き残る事ができません。
しかも昔は狩猟を行い食料を確保していたのでより生き残る事が難しいでしょう。
3.ファスティングとオートファジー
これまでの研究で最も参考になるのはファスティングをさせたネズミにはアルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン病などの症状があまり出ないというものです。
ファスティングをするとオートファジー(*1)が促される。
この研究ではファスティングをしたネズミはアルツハイマー病の特徴であるタンパク質の蓄積が減ったことが確認された。
ファスティングをする事でこうした辛い神経変性疾患を予防したり治療したり良くしたりすることができるとしたらどれほどいいだろう。
命は救われ苦しむ事も少なくなり何千億円にも上る健康管理コストが削減できるかもしれません。
是非、ファスティングを実践し「頭がスッキリ」する感覚を体験して頂きたいです。
4.まとめ
ここまでのお付き合いありがとうございます。
ファスティングをする際に「頭がボーッ」とするイメージを持たれている人が多いかと思います。
しかし、逆に「頭がスッキリ」します。
正式な研究はありませんが人間の進化してきた過程を考えると生き残っていくためには空腹状態にある時こそ「食料を探す」「狩りに出る」といった活動が必要となってきます。
また、ファスティングによってオートファジーが活性化されます。
その事により有害なたんぱく質が除去されるという事も分かっています。
今回はこれらについて挙げさせて頂きましたがファスティングにこの他にも様々な効果があります。
また記事にしていくので今後ともよろしくお願いいたします。
自分を守るのは自分自身でしかありません。
「健康的で質の高い人生を!!」
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