「刺身加工品って何?」と思われる人もいるかと思います。
要は「お刺身」や「ネギトロ」などなど‥。
それらの多くは生鮮物ではなく実は加工品なのです。
パック裏のラベルをよく見て下さい「〇〇加工品」という表示があります。
「マグロ」や「イカ」等を刺身用に切ってパックに入れると加工品となってしまうという事です。
1度、ラベルを確認してみて下さいね。
「お魚だから大丈夫」と思うかもしれませんが本当に大丈夫なのでしょうか?
1つずつ一緒に確認していきましょう!
1.主に使用されている添加物
「刺身加工品」に使用されている主な添加物の種類を下記の表にまとめてみました。
× 食べてはダメ × |
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(特になし) |
▲ 安全ではない ▲ |
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・調味料(アミノ酸等) ・酸味料 ・pH調整剤 |
〇 比較的安全 〇 |
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・ビタミンC ・酒精 |
ここでは「ビタミンE」について説明いたします。
ビタミンEは色々な植物に含まれている。
特に小麦胚芽に多く含まれています。
化学名は「d-α-トコフェロール」
今は人工的に合成されており医薬品にも使われています。
添加物として使う場合は「酸化防止の目的以外に使用してはならない」という条件があります( 一部例外あり)。
つまり、栄養強化などに使ってはならないという事です。
簡略名は「V.E」。
油を含む食品は酸素と結合(酸化)し、変質したり、過酸化脂質という有害物質ができることがあります。
古くなった油や魚の干物を食べると下痢を起こす事があります。
これは過酸化脂質が原因です。
「ビタミンE」には酸化を防ぐ働きがあり、しかも油に溶けやすいという性質があります。
そのため、インスタントラーメン、カップ麺、食用油、マーガリン、スナック菓子 、冷凍食品、煮干し等の酸化防止に使われています。
「ビタミンE」の急性毒性は極めて低く長期間ラットに口から与えても異常は見られません。
人間に1日1gを1ヶ月間、口から与えても副作用が現れなかったという報告があります。
ただし、1日に2~4gを33日間に渡って口から与えたところ、本来は筋肉中にある「クレアチン」という物質が尿に混じったという報告があります。
この場合、ビタミンEの投与を止めたところその状態は完全になくなりました。
また、心臓やコレステロール量、肝機能に異常は見られませんでした。
毒性のほとんどない「ビタミンE」でも大量に取り続けると多少、問題が出てくるようです。
でも普通はこれほど多くのビタミンEを取る事はないので心配しなくても良いでしょう。
2.特に気を付けて欲しい添加物
この章では「酸味料」について紹介しておきます。
その名の通り食品に「酸味」を付加させるために添加されます。
酸味を付加する目的以外にも
- 保存性を高める
- 酸化を防止する
- pHを調整する
などなど‥。
様々な目的で使用されます。
酸味料として使用される物としてはクエン酸、乳酸、りんご酸等がよく使われています。
しかしラベルに表示される際は一括名の酸味料としか表示されません。
なので、実際は何が使用されているのか分からないという問題があります。
また、複数品目使われていても「酸味料」という表示となってしまいます。
「酸味料」の多くは元々、食品に含まれる「酸」です。
それを化学的に合成して添加物として使っているので毒性はそれほどないです。
しかし、 化学合成された物を一度に大量にとった場合は過敏症などを起こす心配もあるので油断はできません !
体調に違和感を感じたらもしかしたら「酸味料」が原因かもしれません。
酸味料について書かれた記事です。興味のある人は是非!
3.その他の添加物について
ここでは「酒精」について解説したいと思います。
「でんぷん」「ハチミツ」等を原料にして酵母で発酵して得られた「発酵アルコール」のことです。
アルコールには殺菌力があり、保存性を高める効果があります。
「発酵アルコール」はみんな大好きのお酒としても飲用されていますww
このように一般に「飲んだり」「食べたり」する物を保存性の向上など添加物の目的で使用する場合、それを「一般飲食物添加物」と言います。
なお酒精は「アルコール」「エチルアルコール」とも表示される事もあります 。
もともと、飲食されているものなので安全性に問題はありません。
4.まとめ
ここまで読んで頂きありがとうございます。
今回の記事では「刺身加工品」に使用されている主な添加物を紹介させて頂きました。
⚫食べてはダメ
⇒(特になし)
⚫安全ではない
⇒3種類
⚫比較的安全
⇒2種類
という事を伝えさせて頂きました。
最初に「ビタミンE」について紹介させて頂きました。
酸化防止剤以外の目的で添加してはいけない物でしたよね?
その次に「酸味料」について説明させて頂きました。
化学合成された物を一度に大量にとった場合は過敏症などを起こす危険性があるので気を付けて下さいね!
最後に「酒精」について解説しました。
こちらは「一般飲食物添加物」という添加物に分類されましたよね。
その他にもpH調整剤なども使用されている事があります。
pH調整剤は保存性を高めますが、具体名が表示されていないので不安が残ります。
さらにマグロの場合、切り身は植物油を混ぜて「照り」と「味」を付けます、
すき身のネギトロは調味料(アミノ酸等)が添加されています。
「これで刺身といえるの?」と言いたくなりますよね?
自分を守るのは自分自身でしかありません。
「健康的で質の高い人生を!!」