いきなりですが体重を減らそうとして食事量を減らした事はありませんか?
しかも食事量を減らしている割には体重が減らない。。
そんな経験をお持ちの人も多いはず。。
実際、私も体験済です。
その度に「人間の身体って不思議だなぁ」と諦めている部分もありました。
しかし、今は自信を持って「諦める必要はない!」と言えます。
今回の記事では食事量を減らしても体重が思った様に減らない原因について書いています。
この記事を読み終える頃には今までとは違う視点で減量に向き合える様になります。
それでは一緒に読み進めていきましょう!
1.食事を減らしても減量できない理由
最初に結論から話させて頂きます。
たくさんのインスリンを分泌させる食品を食べているからです。
ではどの様な食品がたくさんのインスリンを分泌させるのでしょうか?
下記に幾つか例を挙げておきます。
- 白いパン
- 加糖された飲料
- ケーキ
- クッキー
- 精製された炭水化物(糖質)
これらの食品がたくさんのインスリンを分泌させてしまいます。
確かに減量には相応しくない食品が多く並んでいると思います。
ただ、「インスリン」がどの様にして「減量」に関わってくるのか?という点がとても重要なのです。
次項からは「インスリン」と「減量」の関わり合いについて少し深掘りして解説していきたいと思います。
少し専門的な内容もありますが出来る限り分かり易く記事にしています。
なので諦めないで何度もじっくり読んで頂けると著者としてとても嬉しいです。
2.食事をした時のインスリンの働き
食事をすると身体はその食べ物をエネルギーに変えようと働き始めます。
その一環の働きとして内分泌系(*1)の1つである膵臓(*2)からインスリンというホルモンが分泌されます。
このインスリンは「食べ物をエネルギーに変換しろ!」と信号を身体に送ります。
ここで変換されたエネルギー(カロリー)は、いつかやって来ると思われる身体の緊急事態に備えて蓄えられます。
ここで蓄えるエネルギーの形態として「体脂肪」と「糖」の2種類があります。
次項ではこの「体脂肪」と「糖」について解説していきたいと思います。
3.エネルギーとして蓄える「体脂肪」と「糖」の特徴
前項で、身体はエネルギーを「体脂肪」と「糖」、この2つの形で蓄えるという話をさせて頂きました。
それぞれの特徴について確認していきましょう!
3-1.エネルギーとして蓄えられる「体脂肪」について
「体脂肪」の最大の特徴としては(エネルギーとして蓄えられている)「糖」がない時に使われるという点です。
「体脂肪」へと変換されるのは食品に含まれる「脂質」です。
脂質を摂ると中性脂肪が血液に吸収され脂肪細胞に運ばれていきます。
この様に脂肪細胞に運ばれる事により「体脂肪」として身体に現われてきます。
3-2.エネルギーとして蓄えられる「糖」について
「糖」の最大の特徴としては「すぐにエネルギーとして使える」という点です。
「糖」へと変換されるのは「炭水化物」が主に挙げられます。
炭水化物を摂ると「糖」の一部は腎臓、肝臓、脳などの細胞にエネルギーとして使われます。
ここで使い切れなかった「糖」はグリコーゲンとして合成され「肝臓」に蓄えられます。
グリコーゲンに関しては次項で解説しますね。
ここまで聞くとすぐにエネルギーとして使えるなら「炭水化物って太らないじゃん!」と思われる人もいるかと思います。
確かにここまでの内容だとその様に思うのも当然かと思います。
ただ「糖」を摂り過ぎるとどうなると思いますか?
次項では「糖」が「体脂肪」になるメカニズムについて解説いたします。
4.「糖」が「体脂肪」になるメカニズム
では、「糖」が「体脂肪」になるメカニズムを解説していきたいと思います。
まず、「糖」を「エネルギー」に変換するためにインスリンが分泌されます。
更に、エネルギーとして使われずに残った「糖」はグリコーゲンとなり肝臓に蓄えられていきます。
「糖」を過剰に摂取すると肝臓がグリコーゲン(*3)でイッパイになってしまいます。
イッパイになってしまうと、、
もう肝臓ではグリコーゲンが蓄えられなくなってしまいます。
この肝臓に蓄えられず溢れたグリコーゲンは中性脂肪として脂肪細胞へと運ばれていきます。
その結果、「体脂肪」として身体に現われてきます。
お気付きかもしれませんが「肝臓から溢れたグリコーゲン」と「脂質を摂った時」、この2パターンで体脂肪になってしまうという事です。
ここまでの話でインスリンの簡単な作用についてご理解頂けたかと思います。
次項ではこの事を踏まえてインスリンが過剰に分泌された際の問題について解説していきたいと思います。
5.インスリンが過剰に分泌された時の問題
2項でお話しさせて頂いた様にインスリンは「食べ物をエネルギーに変換しろ!」と信号を身体に送ります。
食べ物には様々な栄養(たんぱく質、脂質、炭水化物etc…)が含まれているので食事をするとインスリンが分泌されます。
ところがある特定の食べ物はその他の食べ物と比べより多くのインスリンの分泌を促してしまいます。
それが1項でお伝えした、、
- 白いパン
- 加糖された飲料
- ケーキ
- クッキー
- 精製された炭水化物(糖質)
です。
これらの砂糖や炭水化物を多く含んだ食べ物を多く摂ると多くのインスリンが分泌されます。
インスリンが過剰に分泌されると「食物エネルギーを蓄え続けろ!」という信号が身体に送られます。
そうなってしまうと「体脂肪」を燃やす事ができなくなってしまいます。
何となくでも「食事量を減らしても体重が減らない理由」が分かってきましたか?
次項でもまとめますがここまでの内容を腹落ちさせてから次項を読み進めて頂けるとより理解が深まると思います。
後、最後に注意点も記載しているので是非、最後まで読んで下さいね!
6.まとめ(インスリンが減量に及ぼす影響について)
ここまで読んで頂きありがとうございます。
少しおさらいしておきますね!
1項では既に結論を述べていますが食事量を減らしても体重が減らないのはたくさんのインスリンを分泌する食品を食べているからです。
食事量を減らしたとしても砂糖や炭水化物、脂質が多い食品摂ってしまってはインスリンが過剰に分泌されてしまい身体はエネルギーを蓄え続けてしまいます。
なので体重が減っていかないのです。
結論はシンプルなのですがインスリンの働きによって複雑な反応をしています。
1つだけ注意点があります。
実際にインスリンを過剰に分泌する食品を止めたとします。。
それはそれで正解です。
ただ間食などで軽く食べる等すると多かれ少なかれインスリンは分泌されます。
この間食の回数が多いと通常よりインスリン値が高い状態を維持していきます。
インスリン値が高い状態を維持しているので(信号の強弱はありますが)「食物エネルギー蓄えろ!」と身体に信号が送られ続けます。
こうなってしまうとインスリンの作用により通常よりは痩せにくい状態となっています。
なので間食もしない方が良いですね。
このブログでファスティングをおすすめしている理由の1つでもあります。
この記事を読み終わったら1度、今までの食生活を振り返ってみて下さい。
そして少しずつでも良いので取り入れて実践できそうなところから始めて見て下さい。
それでは!また別の記事でお会いしましょう!
健康的で質の高い人生を送っていきましょう!
*1 内分泌系:ホルモンを作って分泌する器官や腺の集まり
*2 膵臓:胃の裏側いある15cm程の臓器で内分泌系と消化システムを担っている